――収録お疲れ様でした。まず、オファーがきたときの率直な感想をお願いします。
常磐 糺役・小野友樹さん(以下小野)：タイトルに“ドM”が入っているインパクトにビックリしました（笑）。逆にどんな台本なのかがすごく楽しみで、いただけるのをとても楽しみにしていました。
公式サイトで演じるキャラクターの絵だけ見て、こんな感じなのかというのはわかっていたので、演じるのが楽しみでした。
――ちなみに、小野さんがキャスティングされた理由はなんだと思いますか？
小野：僕がドMだかららしいです(笑)。選んでくださった方の友人が前から僕を応援してくださっていて、数年間僕を見ていたその人が「小野さんはドMだから大丈夫だ」と。だから僕にオファーがきたらしいんですよ。
――おぉ（笑）。
小野：僕自身で公言はしていないはずなんですけどね(笑)。でもむしろラッキーですね。そう思っていただいて役がもらえたのならラッキーです。なので責任をもってドMになろうかなと思います！「ドM心もわかるマルチな声優」ということで、幅広く演じさせていただきたいと思います（笑）。
――ありがとうございます。それでは小野さんが演じているキャラクターの紹介をお願いします。
小野：作中ではあまり描かれていないんですけど、普段は人望があってファンクラブがある人気者。成績も良くて優等生な糺くんなんですけど、実は褒められ続けていたせいで叱ってくれることを望んでいるっていうところが、ストーリーを通して段々と浮き彫りになっていきます。そんな糺くんです。
――役作りで工夫したところを教えてください。
小野：“ドMの気持ち”ですよね。
――どうです、持てましたか？
小野：自称ドMの何人かに聞いたんです(笑)。そうしたら、叱られると「もっと叱って！」ってなるんですって！僕は叱られるのは嫌いなんで、ドMさんはそういうところがあるんだなと段々とわかっていきましたね。
ただドMの中にもいろんな趣向性があるみたいで、糺くんは精神的に叱られるのが好き、先生は肉体的な痛みが好きというように、方向性があると思うんです。演じていてちょっと恥ずかしかったんですけど、まぁ、気心の知れた人に聞いたんで。
――聞いた人が当たりだったということですね。
小野：そうですね。なかなかいいことを言ってくれました（笑）。
――では、先生役の井上和彦さんとの掛け合いはどのように意識されましたか？
小野：先に井上さんの収録音源を聴かせていただいて、すごくダンディな先生だったので、従ってしまいそうな気持ちを抑えながらやらせていただきました（笑）。掛け合いでのセリフは先生の音声を流しながら収録したので、空間的に気持ちは一緒にいるように演じさせていただきました。
――今回の作品の聴きどころを教えてください。
小野：自分で糺を演じておいてあれなのですが、先生ですね。全部は聴いていないんですけど、井上さんのドMっぷりがやばいですね！ 他の作品ではそうそう聴けないんじゃないかな、こういうお芝居は。僕自身も早く聴きたいです（笑）。
――ご自身のキャラクターで印象に残ったセリフはありますか？
小野：「君の声を聴いてたんだ」です。僕このシーンが本当に好きで！ ヤバいと！ 音質もそんなに良くないままレコーダーでこっそりと録り溜めていたと思うんですけど、このシーンは本当にヤバいです（笑）！
――最後に作品を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
小野：視聴を待ち望んでいる声もあるということで。“ドS”なお嬢様、女王様方の期待に応えられるようなドMっぷりを、僕と井上さんが発揮していると思いますので、是非“温度が低めのロウソク”を用意して待っていてください（笑）。ありがとうございました！
―ありがとうございました！
